J3よりJFL2
Jリーグは今季よりJ1、J2、各18チームの合計36チームで争われる。そして最終順位で、J1下位3チームとJ2上位3チームが自動入れ替えとなる。将来的にはJ2を22チームとし、JFLとの入れ替えを行う予定である。
Jリーグのチーム数増加にともなって、J1チーム数の削減、J3の創設が話題になることが多くなってきた。
しかし、リーグの発展を考えればトップリーグで活躍できる選手を減らすのには問題があると思う。それに今、J3を作ったところでJFLの強いアマチュアより弱いプロのリーグができるだけである。
それならば、きちんとプロとして対応できるチーム作りを、JFLで行えるようにしていかなければならないと思う。
JFLの下には9つの地域リーグ、その下には47の都道府県リーグがある。
(*北海道はそれ自体が地域リーグとなっていて、その下に4つのブロックリーグ、さらにその下に14の地区が存在する。)
都道府県リーグで勝ったチームが地域リーグへと上がってくる。それぞれのリーグで上位に入り、さらに地域リーグ参入のための戦いがある。
例えば関西の場合、6つの府県の上位2チームが「府県リーグ決勝大会」として関西リーグへの参入争いを行う。12チームが4つのグループに分かれリーグ戦を行い、それぞれ1位のチームでトーナメントを行う。優勝すれば関西リーグ2部に自動昇格、2位になると2部7位チームと入替戦を行う。
そして、地域リーグで勝ったチームがJFLへと上がってくる。各地域リーグの上位チームと、全国社会人サッカー選手権大会の上位チームの合計16チームで「地域リーグ決勝大会」としてJFL昇格をかけて戦われる。
4つのグループに分かれリーグ戦を行い、それぞれ1位のチームでまたリーグ戦を行う。そして上位のチームがJFLに昇格となる。
地域リーグに昇格するのも、JFLに昇格するのもとても体力がいることである。それぞれのリーグで毎年上位につけても、「決勝大会」を勝ち進まないと昇格はない。繰り返しているうちに、資金も熱意も底をついてくる。
そのためにも、チームや地域の環境というものを整えていかなければならない。もちろんこのテーマには、それそれの問題があるのだけれど。そこで、リーグとして出来ることはないのだろうか、と。
地域リーグで活動していたチームが、JFLに入り活動の場が全国に広がる。聞こえはいいが、遠征費だけでも大変である。レベルの向上とともに、資金面での体力をつけるためにも、もう1クッションあってもいいのではないだろうか。
JFLは企業クラブ、地域密着型のクラブ、Jリーグを目指すクラブ、大学のクラブ、Jクラブのセカンドチームが混在している。今後J2から降格してくるチームというのもでてくる。
それらの受け皿としてのJFL。アマチュアのトップチームと、Jリーグを目指すプロチームがレベルをあげていくであろうという中で、リーグとしてのスタイルや体力を作っていかなくてはいけない。
その土台として、底辺を広げるものとして、JFL2が必要ではないだろうか。
地域リーグから上を目指すチームのための体力作りの場として、JFLのチームとなるべく土台作りの場として、「JFL2West」「JFL2East」というものがあればいいのではないだろうか。